SEO対策におけるCMSのメリット・デメリット

2022/05/11

SEO対策におけるCMSのメリット・デメリット

前回のコラムではSEO対策には「外部施策と内部施策」があること、CMSでは内部施策ができることをお伝えしました。そこで早速実践を!としたいところなのですが、SEOのことを理解せずに対策していくと「実は設定を間違えていた…」なんてことになってしまうかもしれません。

そこで今回は「CMSのメリット・デメリット」をお伝えしたいと思います。

シャノンが提供している「vibit CMS Neo」はその名の通り、CMS(Contents Management System:コンテンツマネジメントシステム)です。略語の通りコンテンツをマネジメントするシステムです。もう少し簡単にお伝えすると「ホームページ・ウェブサイトを簡単に更新する」仕組みのことを言います。
例えば、お知らせページを新規作成してトップページやお知らせページを自動的に更新できたり、提供しているサービスが増えた際に既存のページを修正したり新しいページを新規作成できるようになります。このコラムもvibit CMS Neoを使って作成しています。

このCMSを使わずに更新しようとすると、HTMLやCSS・JavaScriptというプログラミング言語を使ってページを作成し、トップページやお知らせページもHTMLを用いて修正、FTPという仕組みでウェブサーバにアップロードする流れになります。難しい用語がいっぱい出てきて、しかもプログラミング言語を扱うなんてスキルがないと大変ですよね。

少し脱線したように感じますが、CMSでのメリット・デメリットはこの仕組み自体がキーポイントとなるのです。

CMSが簡単にページ更新できる仕組みということは、事前にSEO対策をできる仕組みになっているのかが重要になります。
CMSを利用しない場合はスキルが必要な反面、自由にページを作成することができます。CMSを利用している場合は誰でも簡単にホームページ・ウェブサイトの更新が可能ですが、設定できる項目は限られてしまいます。
こちらを踏まえとSEO対策におけるCMSのメリット・デメリットは下記のようになります。

メリット
・SEOに必要なコンテンツを簡単に作成できる
・結果が思わしくない場合は、すぐに修正・別の対策ができる
・短い期間でページの作成と修正ができるため、トライ&エラーやPDCAのサイクルが増える

デメリット
・SEO対策を考えたカスタマイズが必要
・設定した項目の対策しかできない
・項目の追加するにはカカスタマイズが必要、費用・時間がかかるときがある

このメリット・デメリットをご覧になって、お気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。

それはメリットについてもデメリットの1番目にある通り「SEO対策を考えたカスタマイズ」が施されている必要があるということです。もしCMSにSEO対策を前提としたカスタマイズをしていないと、頑張ってサイトを更新していてもSEO対策として不十分なこともあるのです。

「ワードプレス(WordPress、以下WP)はSEOに強い」
ということをご存じの方もいらっしゃるかもしれません。このWPも世の中に数あるCMSのひとつなのですが、無料で使えることや導入も比較的簡単なことから数多くのサイトで使われていることもあり、「SEOに強い」と思われています。しかしこのWP、初期設定のままではSEO対策は不十分なのです。
WPには機能を拡張するプラグインや見た目を調整するテーマがあるのですが、プラグインとテーマをうまく組み合わせてSEO対策を行います。プラグインやテーマを適応するだけではなく、ホームページ・ウェブサイトに合わせたカスタマイズが必要になります。なお、このプラグインやテーマは、WPを提供している団体が配布しているものではないため、セキュリティ面も考慮しなくてはなりません。

このカスタマイズ、その他のCMSでも同じように設定が必要なことが多くあります。
vibit CMS Neoも同じようにカスタマイズを行いますが、「vibit CMS Neo」は基本的な機能としてSEO対策の項目があるため、セキュリティ面も高く安全にSEO対策を行うことが可能です。

また、WPは動的ページという仕組みになっています。簡単に説明するとブラウザのアドレスバーに表示されるホームページ・ウェブサイトのURLが「https://test.com/test.html?p=1」のように「?p=1」などのパラメーターが表示される仕組みです。
一昔前は動的ページはSEOに不利と言われていましたが、現在は以前のように不利な状況ではありません。しかし、場合によっては不利になる点もあり、予めカスタマイズをしておくことが必要になります。

WPの動的ページに対して、vibit CMS Neoは静的ページという仕組みになっています。静的ページは「?p=1」などのパラメータがなく「https://test.com/test.html」のようにURLが「test.html」というファイル名で終了している表示されているページになります。
静的ページの場合はURLからもページの内容がわかりやすく、SEO対策として不利になることもほとんどありません。

技術的なことにも触れたため難しく感じるかもしれませんが、みなさまがvibit CMS Neoをお使いになるタイミングではすでにSEO対策を踏まえたカスタマイズを行っているので、ご安心ください!

次回は、Google検索エンジンとSEO対策についてお伝えする予定です!
お楽しみいただければ幸いです。

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