テレコムサービス協会様

安心安全なネットワーク社会の発展を目指して、会員企業とともに一般社団法人として活動されるテレコムサービス協会様。
協会Webサイトはじめ関連サイトを含めた3サイトへvibit CMS Neoを導入し、2022年10月にサイトリニューアルを実現されました。急速に進んだデジタル化を背景に、会員企業向けの情報発信や全国の支部活動の支援により一層力を入れていきたい、と意気込んでおられます。ご担当者の事業部長・竹上様と事業推進部長・東崎様にお話を聞きました。

図:テレコムサービス協会トップページ

―最初に、テレコムサービス協会様の事業概要をお聞かせください。

(竹上様)私たちテレコムサービス協会は、通信やモバイル、インターネットの安全・安心な利用に向けて、また公正・公平な事業者間の競争に向けて、様々な技術の検討や総務省等への政策提言や意見を業界団体として行っております。総務省の外郭団体として活動しておりまして、現在会員企業は約300社あります。

―300社というのは、北海道から沖縄まで全国に会員企業がいらっしゃるということですね。
(竹上様)はい、各地区の会員企業様に各支部の活動をお手伝いいただいています。全国に11支部あり、代表の会員企業様に支部の会長や事務局長をご担当いただいています。

“セキュリティ脆弱性対応”と“スマホ対応”
が最重要課題

―ありがとうございます。では、今回Webサイトのリニューアルを検討された背景とvibit CMS Neoを選定いただいた理由をお伺いできますでしょうか。

(竹上様)従来まではWordPressを使っておりました。新規会員企業の獲得のため、地方の支部の方がホームページを活用して協会を紹介するシーンが多かったのですが、スマートフォンやタブレットへの対応がされておらず見辛いという声が上がったのがきっかけです。
同時に、WordPressがオープンソースソフトウェアであるためセキュリティの脆弱性が気になっていたということがあり、ホームページリニューアルという判断をしてベンダー選定作業に入りました。
各社から提案を受けましたが、中でもvibit CMS Neoは国内で1,000サイトを超える構築実績があり、国産CMSでセキュリティ面の強化でも期待できたので御社に依頼することにしました。

写真:インタビューの様子

―ありがとうございます。WordPressに慣れているご担当者が多かったと思いますが、やはり別のCMS導入への反対の声もありましたか?

(竹上様)私たちは会員企業からの出向者が多く、各人の引継ぎベースでWordPressのメンテナンスを行ってきました。HTMLを熟知している者もほとんどなく、既存のHTMLをコピー&ペーストで済ませることがほとんどでした。ただ、その作業に慣れていたため、新しいCMSを導入して習得することに対してはアレルギーがあったのも事実です。メンテナンスビリティーも昔のままでしたので、そこはプロジェクト責任者である企画広報委員長がリーダーシップを執り、CMSのリプレイスを進めました。

―アレルギーもあったとのことですが、新しいCMSへの理解を深めていただく目的で、プロジェクト開始時に事前レクチャーを実施しました。これは効果がありましたか?

(竹上様)そうですね、少し参加率は悪かったですね。事前レクチャー会を実施したのは良かったのですが、リリース前の操作レクチャー会の時には割と忘れていました(笑)。ただ、CMSへの理解という意味では、初めて触るよりは良かったのではないかと思います。

画像

“ブラックボックスがなくなった”という安心感

―事前レクチャー後に、協会内での質問は多かったですか?

(東崎様)事前レクチャー後というよりもやはりリリース前に実施いただいた操作レクチャー後に具体的な質問も多くなったので、私自身も学びながら一緒に操作するようにしました。
今のところ新規にページを作ることはあまりなく、ブロックパーツをコピーしたり追加したりする作業で事足りるので、全く問題ない状況です。(リリースして1か月経つので)全体的にだいぶん慣れてきたのかな、という雰囲気です。

何より、今回いちばん安心しているのは、“ブラックボックスがなくなった”ということです。
WordPressでは「以前の担当者が作成したものをコピーして自分がわかる範囲で修正して公開」という流れでしたが、HTMLの1文字を消し忘れたり、タグが1つ抜けていることで全体のレイアウトが崩れたり、またその原因を探すのがとても大変で・・・、相談できる人もいないので困ることがよくありました。今、その心配事がすべて解消され、トップページでさえ触ろうと思ったら触ることができるというのが安心材料です。

画像:電気通信サービス向上推進協議会Webサイト

―ブラックボックスがなくなったという表現は、安心感がよく伝わってきます。ありがとうございます。続きまして、プロジェクトの過程で困ったことや大変だったことは何でしょうか?

(竹上様)やはり、ページ更新をする方の「新しいホームページへの思い」がバラバラだったことでしょうか。
デザインひとつ決めるのにも大変苦労しました。今回は、テレコムサービス協会だけでなく、電気通信サービス向上推進協議会、プロバイダ責任制限法関連サイトも同時更改するとあって、スケジュールが決まっている中、メンバーの合意を得て遅延すること無く進めていく必要があったので。

―合意がなかなか得られないとき、どうされたのですか?

その都度、御社プロジェクトリーダーの方に直接何回も説明していただき大変助かりました。理由を説明し的確な回答をしていただいたのでメンバーも納得することができたと思います。

“ブロックパーツ”というCMS部品は画期的

―それは良かったです。ではリリースして1か月が経過しましたが、vibit CMS Neoの操作感はいかがでしょうか?改善点があればそれも含めてお願いします。


(竹上様)WordPressを使っていた頃とは大きく違って、管理画面がわかりやすくかつ便利な機能もついているので満足しています。中でも、ブロックパーツというCMS部品で様々なページを作れるのは画期的なものだと感じます。
(東崎様)欲を言えば、ファイルマネージャーで一括管理しているPDFファイルの中身がファイル選択の時点で表示されるといいなという希望はあります。今はアイコンのみの表示になっているので。

―そうですね、開発部門と共有したいと思います。当初、活発に更新されていた運営委員会や各支部のページを新しいCMS上でどう再現するかというのは課題の1つだったと思いますが、そのあたりはいかがでしょう。

(東崎様)基本的には、各支部や委員会のページを再現できるブロックパーツを作成していただいたので違和感はないと思います。見た目は違うが、中身は変わっていないので使いやすいです。
特に活発な北陸支部についても、ほぼこれまでどおり再現してもらっているので、変わらず更新できています。

画像:プロバイダ責任制限法関連情報Webサイト

―新しいサイト全体の感想をお聞かせください。

(竹上様)私ども協会のカラーである「青:ブルー」を基調にしており、大変気に入っています。1番の欠点だったスマホやタブレットでの見辛さが改善され、パソコンと同じコンテンツをストレスなく閲覧できるようになったのが良かったです。

“コンテンツを変えずに、見せ方を変える”
というサイトリニューアル方法


―新しいサイトに対する周囲の反応はいかがでしょうか。


(竹上様)会員企業の方からご意見をいただきましたが、皆さん非常に好意的です。洗練されたデザインであり、これからのICT、通信、インターネットの業界団体としての顔になったのではないか、というメッセージもいただきました。
(東崎様)ほかの協会の方にも好評のようです。皆さんが驚かれるのは、“コンテンツを変えずに、仕組みや見せ方が変わったこと”。協会というところは、皆さんそれを求めているようです。膨大なコンテンツがある中それら全部を変えるのは難しいがCMS化はしたい、スマホ対応もしたい、それをどう実現したら良いかわからない、と頭を悩ませています。

―最後に、今後の展望やvibit CMS Neoを利用してどのようなことが期待できるかお聞かせください。

(竹上様)協会からの情報発信にホームページをうまく活用することですね。コンテンツ類は今回単純に移行しただけなので、内容を精査しブロックパーツを活用して新しいホームページにしていくことが重要だと感じております。
さらに支部や本部のメンテナンス、また新規会員企業の獲得のために活動してくださる方からの要望に耳を傾け、改善していくことも大事だと思います。

(東崎様)今回課題の1つだったランニングコスト削減のためメールサーバーも移行しました。メーリングリスト等些細なトラブルもありましたが、相談事にもタイムリーにお答えいただき御社の多大な支援を受けて乗り越えることができました。

(竹上様)CMSソリューション部の方には、プロジェクトを通じて非常に多くの質問にもタイムリーに対応していただきました。大企業には出せないスピード感ある対応と融通というのは、御社にしか出せないカラーだと思います。メールサーバーについては本業ではないにもかかわらず、調査していただいたりわかりやすく解説、回答いただき本当に助かりました。御社にホームページのリニューアルを依頼して良かったと感じております。ありがとうございました。

―こちらこそありがとうございました。

テレコムサービス協会様 Webサイトリニューアル制作 + vibit CMS Neo 導入

画像:テレコムサービス協会Webサイト

会員企業に向けて情報通信関連の様々な取り組みを展開するテレコムサービス協会さま。
全国に拠点を持ち、その拠点や委員会ごとに活発に活動される中で、いつでもどこでもスマホからストレスなく閲覧できる新しいサイトデザインと、必要な情報に容易に辿りつけるユーザービリティが内外から求められるようになり、vibit CMS Neoを導入されました。

日本語サイトだけでなく英語サイト、また関連団体である電気通信サービス向上推進協議会およびプロバイダ責任制限法関連情報の2サイトを含む4サイト間でテンプレートやブロックパーツといったWebサイトを構成する要素を共有することで、効率的なWebサイト構築を実現しています。

今後は、情報通信に関わる最新情報や会員企業様の活動内容、さらにはセミナーの開催情報などを協会内で迅速に更新していくことで、会員企業様の満足度向上と非会員企業様の協会認知度の向上が期待できます。