三菱UFJリサーチ&コンサルティング様

国際公共調達市場コンサルティングサービス“PICTURESi”を展開されている三菱UFJリサーチ&コンサルティング様(以下、MURC)。国連機関や途上国の公共機関が実施する物・サービスの国際調達に参入して海外進出と国際貢献を目指す日本企業を支援しようとこのサービスを2019年末にスタート。翌2020年、会員企業への効果的な情報提供を実現する会員サイト構築のためvibit User DBを導入されました。Web担当のソーシャルインパクト・パートナーシップ事業部部長代理、佐藤さまにお話を伺いました。

(※今回は新型コロナ感染防止のためZoomによる導入インタビューにご協力いただきました。)

画像:インタビュー風景

"会員限定ページと会員情報データベースに
必要な機能が備わっていた"


ー今回のvibit User DB導入のきっかけについてお聞かせいただけますでしょうか。

私たちが提供しているサービスの性質上、限られたクライアントのみがログインできる会員サイトを構築する必要がありました。
もともとMURCのデジタルソサエティWebサイトをvibit CMS Neoで構築・運用していたのがきっかけでしたが、限られた会員がログインできること、ログインした際に簡単に情報にアクセスできること、事務局側が管理閲覧できる会員情報データベースが構築できること、といった機能が備わっていたので、vibit User DB*を導入することになりました。
(*vibit User DBは、vibit CMS Neoにバンドルされています。但し利用プランによる。)

画像:MURCサイトトップページ

—vibit User DB導入プロジェクトは、全体を通して当初想定されたとおりの会員Webサイトになりましたか?

当初のねらいどおりの機能は十分に満たしていると考えています。
会員の仮登録から本登録、そして利用開始という流れで順調に進んでいますし、会員はマイページに自社製品のカタログをアップロードするなどして自社製品の詳細情報を更新することができます。
ただ弊社のサービスは、クライアントだけでなく、海外パートナー商社など他のステークホルダーが大きく関わっているため、将来的にはクライアントがインプットした情報のうち、限られた情報を海外パートナー商社が参照できる機能があるといいなとは思っています。

—今は海外パートナー商社への情報提供が必要な場合は、御社側で適宜提供しながらサービスを進めておられるということですね?

そのとおりです。現在会員情報は弊社のみ閲覧可能なので、会員様向けの情報サイトと、弊社が管理運用している画面の2つの側面がありますが、将来的には海外パートナー商社が閲覧できるチャネルを構築したいと考えています。

—なるほど。そうなるとパートナー商社は海外企業なので、英語のコンテンツが必要ですね。

はい。現在一般向けサイトは日本語ですが、会員向けサイトは調達案件情報がもともと英語表記であることもあり、将来性を考えてフェーズ2*ではなるべく英語で閲覧できる形にしています。
*フェーズ1(主に会員情報管理及びレポート管理)とフェーズ2(主に調達案件情報管理及びマイページ機能強化)の2つのフェーズに分けてプロジェクトを進めました。

写真:ご担当者

—調達案件情報の一覧画面には「関心表明」や「ブックマーク」といったいわゆる会員とのコミュニケーション機能としてボタンを追加されましたが、クライアントの意思表示や興味関心を知ることに役立っていますか?

どちらかというと今はまだ会員企業が能動的にアクセスするというよりは、会員向けに良い案件があれば弊社から会員にお知らせするという形をとっているので、まだそのあたりの機能は積極的には使っていません。

—お知らせされる際はvibit User DBのメール配信機能をご利用ですか?
それは個別に送っていますが、全社向けのお知らせがあるときはメール配信機能を使っています。

—まだ会員企業がWebサイトに積極的にはアクセスされていないとのお話がありましたが、Webサイトのマイページの使い勝手やシステム面での課題はありますでしょうか?

フェーズ2でU/Iが変わりはしましたが、直感的なU/Iにしていただけたこともあり、特に今のところ質問や問い合わせは多くありません。弊社でも、Webサイトの使い方については簡単なご案内を提供していますし、やはりWebサイトが使いやすい形になっていることが、問い合わせが少ない一因ではないかと思っています。

写真:ご担当者

—では、次に今回のプロジェクトで大変だったことは何でしょうか。

そうですね。要件定義の段階で詳細な設計書をシャノンさんに作成いただいてその都度確認はしましたが、やはりでき上がってくる段階になって、「この機能はなかったんだ」「これが抜けていたな」という点が見つかることもあり難しい面もありましたね。
また、弊社担当者もWeb構築に精通しているわけではないので、どの機能が標準で、どういった機能だとカスタマイズの必要があるのかの判断がつきませんし、簡単そうな機能(仕様)に思えても実は非常に複雑だったりしました。ですから、無茶な要望を出していたかと思うのですが、限られた予算の中で弊社の要望をできる限りうまく取りまとめていただいたと思います。

—ありがとうございます。弊社としましても見積段階でどこまでお客様のご要望をイメージして精度の高い見積をご提示できるかはいつも課題として持っております。では、これから導入しようとする企業担当者が参考になる情報があればぜひお願いします。

製品選定については、既にリリースされている導入事例がやはり参考になると思います。
導入を検討しているWebサイトの目的に沿った、またはそれに似た導入事例があればイメージ通りのサイト構築を期待できますし、制作者の得意な点が見えたりもします。例えば、今回弊社がWebサイト構築とは別にフローチャートの機能追加をシャノンさんに依頼した際、他の企業で導入済みのサンプルをご提示いただいてすぐイメージが湧いたので、やはり事例集のようなのは非常に参考になると思います。

—では、最後に将来的に会員企業向けWebサイトの役割としてどのようなことを期待されているかお聞かせください。

はい。案件数も今後ますます増えていくと思うので、例えば会員企業様に関連する案件情報がアップされた時に自動配信されるような機能が載せられたらいいなと考えています。
まだまだ国際調達自体をご存知ない企業も多いので、セミナーなどを通じてまず知っていただくこと、さらに興味を持っていただいた企業に地道にアプローチすることの2つを進めていき、会員企業を増やして運用していきたいと思います。
今のところ、一般向けWebサイトに掲載しているサンプルレポートの閲覧リクエストはセミナーの度に増えています。SDGsが浸透しつつある昨今、「国連調達に参加すればそれ自体がSDGsへの貢献になる」ので、そういう意味でももっと多くの方に知っていただきたいです。

—本日はZoomでのインタビューにご協力いただきありがとうございました。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング様 PICTURESi会員サイト構築 + vibit User DB 追加導入

画像:PICTURESIページ

スマートシティ・デジタルソサエティサイト内の一つの事業である「グローバルヘルス」では、国際公共調達市場コンサルティングサービス「PICTURESi」を展開。企業が個別に収集することが難しい国際機関における調達案件情報を効果的に発信するため、会員向けサイトを構築されました。

「vibit User DB」の機能を活用し、会員一覧から対象企業を抽出して適切なメール配信を行うなど、企業が扱う製品情報や調達への考え・ニーズに応じた情報提供を実現されます。