安立計器様

業務用温度計測器のリーディングカンパニー、安立計器様。
計測器はもちろんセンサからアクセサリーまでを合わせると、取り扱う製品は実に数万点以上。
お客様のニーズに応じて、いつでも最適な製品情報が発信できるよう、コーポレートサイトのリニューアルと同時にvibit CMS Neo を導入されました。Web担当の営業部課長小林さま(導入当時)にお話を聞きました。

安立計器

─ まず、最初に御社の事業紹介をしていただけますでしょうか?

温度計を専門にやっているメーカーで、得意としているのは表面温度を計測する温度センサ、その他温度計測といっても特殊な計測がありますので、お客様にあった様々な温度計を製造販売しています。工業製品や食品関連など、物を製造する会社様が主なお客様になります。

─ vibit CMS Neo 導入前に抱えておられた課題はどのようなものでしたか?

以前のWebサイトは、制作してから長い月日が経っていましたので、若干見た目が古めかしく、リニューアルしたかった。温度計測と言っても様々な計測があり、お客様のニーズに応じて標準品をカスタマイズすることができます。細かい仕様を少しずつ決めて最適なセンサを提供する。ただ、カスタマイズに関しては、以前のWebサイトだと情報が不足していたので、お客様にもっと訴求したい、上手く説明したい、と考えたわけです。

安立計器

営業ツールとしてのWebサイト
“細かい仕様に対応できる”ことを訴求


─ なるほど。カスタマイズに関する情報が不足していたことで、問い合わせも多かったですか?

問い合わせ自体は多くはなかったのですが、せっかく細かく仕様を決めたお客様にも、選んでいただけるラインナップを用意できているので、WebサイトでもっとPRできる方法はないか、PRしたい、ということになりました。実際には、製品の製造だけではなく、校正と言って、100℃の時に実際何℃を表示しているかという、温度が正確に測れているかをチェックする事業があるのですが、それがメーカーのストロングポイントにもなるではないかということで、より広く情報発信したかった。

─ それで、PRしていくツールとしてCMSを検討されたわけですね。

HTMLなど専門のスキルがないので、「簡単に操作できる」というポイントに絞ってCMSの検討を始めました。

─ 他のCMSも検討されましたか? また vibit CMS を選んでいただいた決め手は何ですか?

6〜7社、検討していました。決まりかけていたCMSがありましたが、膨大な製品情報を登録する必要がある弊社の場合、データ何件で料金が決まると厳しい。最終的に費用面で折り合いませんでした。一方、vibit CMS Neo は、無償公開サーバー付きプランがあったので、リーズナブルに感じた。ただ、これも話を詰めていく中で、最終的には専用サーバーの契約が必要になりましたが(笑)
幸いオフィスも地理的に近くて、気軽に相談できたことや、営業のレスポンスが早かったこともありました。

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─ 御社のCMS導入プロジェクトチームは、いつ頃どのように構成されましたか?

CMSの検討を始めた頃から、実際に動いていました。当初は WordPressが有名だったので、それで開発してくれるところを探していましたが、セキュリティ面で問題があるということがわかり、他を検討することになりました。

─ その間、プロジェクトチームの皆さんは、本来の業務をしながら、検討を進めてこられたというわけですね。

そうです。それまでは情報システム部が制作管理をしていた。中小企業で人も多くないし、そもそもWebサイトは営業ツールだから、営業で管理して、自分たちで考えてやりたいことをやっていこう、そうすれば企画の段階で判断していけると考えて、管理を営業部に移しました。当初のプロジェクトチームは、営業3名、技術1名の計4名で、情報システム部にはいろいろサポートしてもらいました。

─ vibit CMS Neo 導入決定後、大変だったことや難しいと感じたことはどのようなことでしょうか?

CMSを作り込んでいく作業に慣れていなかったのが、やはり一番大変だったこと。あとは、弊社製品をカスタマイズ提供できることを、CMSに作っていく中で、どのようなデータを作っていけば自分たちが思い描いているようなものになるか、を考えるのに苦労しました。

安立計器

どの情報をどのようにCMS化していくか、シャノンさんと何度もやりとり

─ それはどうやって解決されていったのですか?

シャノンさんと何度も打ち合わせしながら、進めさせていただきました。最初の段階で、こんな感じはいかがですかとラフ案を提出いただいて、その後は製品カタログを見ていただきながら、こんな感じですかとアイデアをいただきました。おかげでこのメニューをこの項目にしようなど、具体的に話を進め、形にしていけたので助かりました。

はじめのうちは、プロジェクトメンバーのモチベーションが高くて、あれもこれも入れたいとなってしまったのですが、シャノンさんに、あんまり多いと見にくくなりますよ、とアドバイスを受け、冷静にどれが重要かを精査して、という繰り返しでしたね。最適な方向へ導いていただけたと思います。

─ 社内の協力体制はいかがでしたか?

主に技術部に協力してもらって、ページを作っていくことができました。特に画像に関しては、社内で画像加工できる人が用意されているわけでないので、カスタマイズ提供する製品など2000枚の画像加工が必要だったのですが、全面的に協力してもらえました。

─ 昨年11月にサイトリニューアルされて、社内外の反応はいかがですか?

以前のサイトが古かったので、まず見た目がきれいに、良い感じになったという評価がありましたし、新規問い合わせも増えました。

─ 既存のお客様はいかがでしたか?

見た目が良くなったと言われました。一方、社内では結構身内には厳しいですね。例えば、製品情報の注意書きが結構多いのですが、しっかり書くとページが長くなり、書かないと説明不足、となります。今はまだ初期の構想のまま動いているので、今後情報量をどれくらい見せるかの精査が今度の課題でもありますね。

─ 情報をどこまで見せるか、または減らすか、ですね。

vibit CMS Neo では、ページの情報を増やす事や隠す事も自分達で簡単にできるので、判断はしやすくなりました。

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部署間を越え、プロジェクトメンバーでデータ登録作業

─ リリースに向けて、膨大な製品情報を御社内で登録されましたが、やってみていかがでしたか?

最初はやはり大変でした。HTMLの知識もないので、正直どう動くかわからなかった。製品カタログなどを担当していたこともあって、表組みとかは極力美しく見せたいという思いがありました。そこで、シャノンさんに相談した時に、リッチエディタを入れて、自分たちで表が簡単に作れるようにしていただけたので、非常に良かったです。

─ 登録する中で、vibit CMS Neo への理解が深まりましたか?

そうですね。新しい製品が出る時に新しいページを作る必要がありますが、その対応も早くできるようになりました。

─ 登録作業が発生してからのプロジェクトチーム編成はどうなっていましたか?

プロジェクト以外で技術部・営業部ともに2名の協力をいただき、計8名で作業を進めました。通常業務をやりながらなので、常にというわけには行きませんが。その体制で日本語サイトを公開して、これから中国語サイトと英語サイトに向けて動き出すところで、さらに中国語ができるメンバーを加えて進めています。

─ vibit CMS Neo を導入して、特に役立っている機能や気に入っていただけているところを教えてください。

まず一つが、温度センサの検索機能ですね。製品案内から温度センサを選択すると、6種類の温度センサが写真付きで表示され、さらに見たい温度センサを選択すると詳細画面が表示されます。弊社はリピートのお客様も多いので、詳細画面を見るとセンサの仕様がひと通りわかると思います。また、わからないお客様でも、画像と仕様を見ていくと、自分が求めていた温度センサの形名が導き出せるような作りになりました。用途例や形名から探せるようになって機能を拡充できたので、良かったと思います。

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─ グローバルナビは、満足いただけていますか?

元々、あまりクリックしないでお客様が求めている情報にたどり着くということをイメージしていましたので、マウスオンでメニューが表示されるグローバルナビは、弊社の考えや希望に合致していたと思います。

─ 社内でページを編集され、Webサイトを管理する立場からはいかがですか?

担当者としては、ページをコピーしてちょっと作り変えるということが簡単にできるので、非常に嬉しいです。

─ 慣れるのに、どれくらいかかりましたか?

やり始めれば1、2週間くらいでなれる感じだと思います。

─ 今は中国語サイト、英語サイトに公開に向けて準備されているということですが、それも含めて今後どのようにvibit CMS Neo を活用されたいですか? さらに将来的にイメージしていることがあれば教えてください。

費用面は別として、DBをさらに詳細にしていくことができれば、いいかなと考えています。弊社の製品は、カスタマイズというのが結構細かくできまして、例えば温度センサの表示器につなげるコードの長さ、それをお客様が希望する長さに設計できる、1メートルとか10メートルとか、ただ長さが変わると定価も変わっていきます。

同様にセンサの中にパイプがあるのですが、その長さも10センチ20センチと希望の長さに変更できます。それを今回DBに取り込まなかったのですが、取り入れると、DBに入れる情報量が10倍とか100倍とかになってしまって、今回2000枚だった画像の制作もまた同じ量、つまり100倍だったら20万枚とかになってしまって、現実的に作業量として無理なので、今回諦めた経緯があります。
これについてはまだまだ方向性が決まっていませんので、まずは中国語サイトと英語サイトの公開に向けて、進めていきたいと思います。

─本日はありがとうございました。

安立計器様コーポレートサイト リニューアル制作+ vibit CMS Neo 導入

安立計器事例

「温度計」と言っても人体や食品に関わる分野から緻密な工業機器など、その温度を測る対象物は様々です。

自社Webサイトのリニューアルを通じて取引顧客のニーズに応じた最適な製品情報を、自社のWeb担当者で簡単にページ作成や製品DBの更新ができる、「vibit CMS Neo」をいくつかのCMS製品の比較・検討を経て選定・導入されました。

温度計測器本体や対象物によって多岐にわたるセンサー、アタッチメント製品の情報は数万点にのぼります。「vibit CMS Neo」の見たまま簡単にデータベースを作ることができる「コンテンツDB機能」により、センサーの形状や計測できる温度の範囲、応答速度、耐久性、製品写真などの情報をDBに登録して、「マルチページ生成機能」によって簡単かつ大量にページ生成することができました。

さらにスマートフォンやタブレットでもワンソースで最適なブラウザ閲覧できる「レスポンシブコーディング」にも対応しています。

今回のサイトリニューアルプロジェクトは、安立計器サイトリニューアルプロジェクトメンバー様と当社の制作チームとの幾度かのミーティングを経て、当社制作チームにて、サイト設計〜DB設計〜デザイン〜テンプレートコーディング及びCMS設定を担当。

安立計器様プロジェクトメンバー様にて、CMS上でページ編集や製品情報のDB入力を担当することで効率的に作業分担を行い、全体的にサイト制作コストを抑えたリニューアルを実現しました。

リニューアル後は、取引顧客からの評判も良く、引き続き情報を整理しながらCMSに入力し、お客様にわかりやすいサイトづくりを、PDCAサイクルに基づいて実践されています。

以前のサイトでは、掲載する製品情報が不足していたことから、電話での問合せが多く、その応対が十分にできていなかったという安立計器様。

今回「vibit CMS Neo」の導入により、自社のWeb担当者が思い立った時に迅速・簡単に詳細な製品情報を掲載・発信できるようになり、取引先様の製品理解が深まって無駄な問合せが減ったり、またその内容がより具体化したりするなど、今後、顧客応対効率のさらなる向上が期待できると考えています。

 今回リニューアルした日本語サイトを元に、vibit CMS Neo の「サイトコピー機能」を使って、多言語サイト(英語サイト、中国語サイト)をリニューアルしていく予定です。

シャノンでは、引き続き安立計器様のWeb戦略をサポートして参ります。