新川電機様

広島に拠点を置き、商社としてメーカーとして技術ソリューションをグローバルに提供される新川電機様。
今回計測機器に特化した「計測器スグシル」サイトを新規構築するため、SHANON vibit CMS Neoを導入されました。お客様がサイト上で製品検索して知りたい情報に簡単に到達できるだけでなく、元々シャノンのMAツール「SHANON MARKETING PLATFORM(以下、SMP)」ユーザーでもあったため、検索した製品についてのより具体的な問い合わせはSMPフォームを活用されています。
今回のプロジェクトリーダーの瀬能様(計測市場開発部)とシステム設計担当の上西様(マーケティング部)をはじめ彦坂様、長田様、森田様にもお集まりいただきお話を聞きました。

新川電機様計測器スグシルサイト画像

ーまず、新川電機様の事業概要をお聞かせいただけますでしょうか。

(瀬能様)はい、私たちは産業界の品質・生産性・安全性の向上や自動化、省エネ化といった課題を解決するソリューションを提供する企業で、1927年の創業以来、石油化学・鉄鋼を中心とした幅広い業界で不可欠な計測・制御・情報の分野において最新技術を取り入れながらお客様の生産活動をサポートしています。

”お客様自身で選定できる”ことがテーマ

ーありがとうございます。では、今回のWebサイト構築の目的やきっかけ、背景について教えてください。

(瀬能様)営業担当者がお客様からの製品に関する問い合わせに対して、どこにいても迅速な回答ができるようにするという課題が社内で持ち上がったことがきっかけでした。またお客様に直接ヒアリングしたところ、今はWebを活用して情報収集しているというところが増えていて、従来のような打ち合わせが必要ない仕様であればお客様自身が選定できるということが好まれてきていることがわかりました。そのようにして、Webサイト上で製品選定から問い合わせまでをワンストップで提供していきたいという構想が固まりました。

―御社コーポレートサイトにも製品情報の紹介ページはございますが、別サイト構築の必要性を感じられたわけですね。

(上西様)そうですね。当社の事業が幅広いためコーポレートサイトという全体を扱うコンテンツの中で特に計測器の分野をクローズアップするのはなかなか難しい面もありました。別のサイトにすることでその情報を欲してる人たちにとってよりわかりやすいものを、と考えました。

データベース機能を兼ね備えたCMSを求めて


―当初はWordPressと比較検討されていたかと思いますが、今回SHANON vibit CMS Neo を選定いただいた決め手をお聞かせください。

(上西様)WordPress上ではなかなか実現が難しい要求を自分たちが持っているなと思っていたので、フルスクラッチで開発するか、良いクラウドサービスがあればそれを利用するかのいずれかで検討しました。自社でページ編集などのメンテナンスができるCMS機能と商品マスタ、いわゆるデータベースを扱える機能を兼ね備えた製品を探していたところvibit CMSを見つけたというわけです。メーカーを確認すると、シャノンさんだったのでSMP担当営業の方に紹介を依頼しました。

ーてっきりSMP担当営業からの提案がきっかけだったと思っていましたので、ご要件に合う良いサービスを探されている中で見つけていただいたのは非常に嬉しいです。ありがとうございます。

(上西様)そうですね。実際に提案いただいた内容もいわゆるサービスやパッケージの提供だけではなく、サーバー構築やネットワークまわりも含めて一気通貫で対応いただけるものだったこと、さらに比較的コストも安価におさえていただいたので良いのではないかという結論に至りました。

―御社の場合、最初から目的が明確で、データベースで管理すべき項目リストも既に準備されていて、それが実装できるかどうかという確認からスタートしたと思います。弊社からは「工業系パッケージ」をご提案しましたが、その内容についてはどのような感想を持たれましたでしょうか。

(上西様)そうですね。パッケージに含まれる範囲というのが、厳密には打ち合わせをしながらでないとわからなかった部分はありました。そういう意味で、結果的には制約があったという形にはなっていますが、当初やろうとした必要最低限のことは実現できたと思っています。

インタビューの様子

―ありがとうございます。ではプロジェクトの過程で大変だったことは何かございますか。

(瀬能様)お客様にとって製品選定しやすく、サイトをより使ってもらうことがポイントになってくるので、とにかく製品情報を洗い出し、製品ごとにどういった項目で検索できるようにするか、またメーカーごとにカテゴリ等の仕様の表現が異なるので、そこを見やすくするために統一していく作業が非常に難しかったですね。
(上西様)早い段階から扱いたいデータをある程度想定していたものの、実際全データを集めてみたら製品ごとに「付加仕様」という項目があって、そのデータの持ち方をどうするか等を整理していかなければなりませんでした。なかなか一筋縄ではいかないデータ構造になっていたので、もっと最初の段階で仕様を詰めておく必要があったなという思いはあります。

サイト構築を検討することが、”お客様の考えをより深く知る”ことにつながった

ーそうですね、弊社内でも製品ごとに異なる「付加仕様」情報を実態に合わせてどのように管理すべきか、テーブル設計をどうするか、何度か議論になりました。では、次にプロジェクトを通じて良かったことはございますか。

(瀬能様)お客様のことをまず考えてこのサイト構築を進める中で、お客様の考えをより知ることができたことです。公開後も「複数のメーカーの情報を合わせて見ることができるので便利」という意見が出ています。お客様に喜んでもらえたのは何より良かったこと。ただ、まだまだ認知度は低いので、利用を増やしてより便利に使っていただきたいです。

ーありがとうございます。「計測器スグシル」サイトができて、社内の反応はいかがですか。

(瀬能様)営業ツールとして特に若手が説明しやすくなりました。会社に持ち帰って回答することが多かったのが、その場で迅速な回答ができるようになってきたという話を聞きます。

-当初の目的の1つとされていた営業工数の削減にも貢献できる兆しがあるということでしょうかね。
(瀬能様)そうですね。

-取引先の方はどうでしょうか。
(瀬能様)取引先メーカーから、掲載したい、リンクしたいというお話をいただきます。

ー新規の取引先からということでしょうか。
(瀬能様)今は既存の取引先ですが、「計測器スグシル」サイトの知名度が高まればそういった問い合わせも増えるかもしませんね。取扱メーカーが増えればその分お客様が製品検索しやすくなるので、それは理想だと思います。Google検索から見つけていただくことも大事かと思うので。

ーターゲットとしては小規模工事店等も想定されていたと思いますが、どのように告知されましたか。
(瀬能様)コーポレートサイトへ掲載したり、SNSで拡散したり、チラシを作成して営業部門に案内してもらいました。お客様からも使えそうだという感想はもらっています。

インタビューの様子

ーそれは良かったです。今回は何と言っても製品検索システムだと思いますが、使い勝手はいかがでしょうか。

(瀬能様)例えば一番件数が多い電源は数百種類ありますが、それをピンポイントでどの機能が良いかが調べやすくなっています。各メーカーの情報を横断的に見ることができるので、700件から一気に10件に絞り込めるというのは随分違います。データのレスポンス自体も悪くないので良かったと思います。

ー弊社でチューニングもしておりますので、レスポンスはわりと速いと思います。検索結果から製品を選択して製品詳細ページに遷移すると、そのままその製品について見積を依頼したり問い合わせしたりできる導線になっていてSMPフォームへの入力ページになります。このあたりの使い勝手はいかがでしょうか。

(上西様)SMPは以前から利用しているので、連携自体はスムーズだと思います。ただ、まだこの導線からの問い合わせは少ないので、善し悪しの判断はこれからになります。

ーそうですね、アクセス分析はされていますか。
(森田様)傾向の確認はしています。なかなかお問い合わせボタンのクリックまでいかないので、ボタンの文言を変更したりして、試行錯誤しているところです。

ー「予算使い切りキャンペーン」ページを作成されていましたが、年度末のかけこみでアクセスが増えることはありましたか。

(森田様)公開したばかりだったので特需みたいなことはなかったですが、月末月初は結構PV数が多く、予算対策の商談のきっかけとしても有効だと思うので、今後は期待できると思います。

インタビューの様子

ーありがとうございます。最後に新しいサイトへの感想、お気に入りポイントや今後の課題などあれば教えてください。

(瀬能様)やはり、今までメーカーごとに確認していかないといけなかった製品情報が、1つのサイトでまとめて検索することができて、同時に知ることができるのが大きいですね。課題としては、製品のラインナップやカテゴリ情報が不足しているので、お客様の利便性を上げてより有益な情報を提供していきたい。製品カテゴリは現在11個で、記録計や高速度カメラ等はまだ掲載できていないので、お客様が調べたい製品など有益な情報を載せてよりお客様が便利に使っていただけるサイトに拡張していきたいと考えています。

ー製品仕様を比較するようなシステムも今後追加しても良いかもしれませんね。
(瀬能様)そうですね、要望としてはあります(笑)

ー製品情報は今回SHANON vibit CMS NeoのコンテンツDBに登録済みなので、それを活用した見積シミュレーションシステムやSMPとの連携による会員サイトなども構築可能です。また今後ご相談いただければと思います。本日はありがとうございました。

新川電機様 製品情報検索Webサイト制作 + vibit CMS Neo 導入

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新川電機様の計測器事業部門様にて、ターゲットユーザーが簡単に計測機器の情報を検索できる製品検索サイトを「vibit CMS Neo」で新規構築されました。
オシロスコープなどの計測機器情報をサイト来訪者にいかにわかりやすく伝えるかという点について、「vibit CMS Neo」の「コンテンツDB」機能と「コンテンツDB」APIを活用して製品情報のページ生成や検索ができるサービスを構築しました。また、ピックアップ情報としてお困りごとのソリューションや業界ならではのコラムなど、 「vibit CMS Neo」でWeb担当者が手軽にコンテンツ作成・更新することが可能になりました。また「SHANON MARKETING PLATFORM」も活用することで、どの製品へのお問い合わせかも把握することができ、質の高いリード獲得につながっています。