アクセシビリティ対策コラムACCESSIBILITY

会社に導入するCMSを選ぶポイント

最近のホームページは、ほんの数年前と比べてもかなり様変わりしてきています。

以前であれば高級オプションという感じだったスマートフォン対応も既に当たり前に薦められるものになってきていますし、見た目でいっても、ど派手なデザインや目立つための色使いよりも、どちらかというと「すっきり」「シンプルでわかりやすい」方向へとどんどん進む傾向にあります。

そんなホームページの状況で、近年特に注目されているのが「CMS」。コンテンツマネジメントシステムといって、ホームページ制作業者ではなく「運営者自身」が、ホームページの内容を追加したり変更したりしていけるシステムです。

このCMS、最初は一部の新しもの好きの制作者や凝り性のマニアのものでしたが、その存在が浸透するにつれてどんどん成熟し、今や海外から入ってきた無償かつ有力なものや、日本国内で生み出されたこれから注目・発展していくであろうものなど、さまざまなシステムが数多く存在しています。

現在CMSを検討している場合、運用コストその他さまざまな検討すべきポイントがありますが、中でも重要と思えるのは使いやすさです。

海外産のCMSは多機能で、利用できるデザインもたいへん華やかなものが多いです。しかし、そのデザインに惹かれて利用するシステムを決めても、いざ日本語でホームページの内容を入力してみると、いまひとつ見た目のよさに欠けたりします。それは利用している言語が、選択時にはアルファベットでも運用時には日本語がメインとなるため、デザインのバランスがうまくとれなくなるのが原因です。そのため、デザインの豊富さで選んだつもりが、実際には使えないといった状況に陥る場合があるのです。

また、管理画面の使いやすさも運用がうまくいくための重要なポイントです。会社のホームページは、だいたいの場合管理者をひとり~数名決めておいて運用されるものですが、システムが日ごろ小さなバージョンアップをする際など、英語のメッセージがしょっちゅう出てくるようでは担当者の作業もはかどりませんし、気持ち的にも管理をしっかりしていこうという意欲がそがれます。結果、せっかく導入したCMSがうまく活用されないという原因にもなりかねません。

CMSを選択する際には、人からのお薦めやネットでの評判などをよく踏まえた上で、自分たちが本当に管理していける無理のない製品を選ぶのが最もかしこい選択です。そういう意味では、日本語での問い合わせがスムーズに出来る故に運用面の不安の少ない日本製のシステムを選ぶのもよいと思われます。