アクセシビリティ対策コラムACCESSIBILITY

Webアクセシビリティとは

2024/10/08

Webアクセシビリティとは

Webアクセシビリティとは、障害の有無や年齢に関係なく、誰もがWebサイトやオンラインサービスを利用できるようにするための取り組みです。障がい者のためだけのものではなく、具体的には、デバイスやユーザー・利用環境などの多様性への柔軟な対応であり、あらゆる利用者が不自由なくWebにアクセスできる環境を整えることを意味します。Webアクセシビリティに対応することにより、多くの方が使いやすくなるため、今まで以上にサイトを閲覧してもらえます。

Webアクセシビリティの重要性
Webアクセシビリティは、情報への公平なアクセスを実現し、誰もがデジタル環境に参加できる社会を構築します。
また、多くの国でアクセシビリティの法規制が強化されており、日本では2024年4月から改正障害者差別解消法により「合理的配慮の提供」が義務付けられます。
そして、アクセシビリティに対応したサイトは、多様なユーザー層にリーチでき、市場シェアを拡大する可能性があります。アクセシビリティを考慮することで、すべてのユーザーにとって使いやすいサイトが実現されます。

Webアクセシビリティ対応の基本要素
画像やマルチメディアコンテンツには、内容を説明する代替テキストを付加したり、マウスを使えない人でも、キーボードだけで操作が可能な設計にしたり、文字と背景のコントラストを十分に保ち、色覚に障害のある人でも読みやすいデザインにするなどが挙げられます。
その他にも、動画には字幕を、音声コンテンツにはテキストによる代替手段を用意したり、認知に障害がある人でも理解しやすい、分かりやすいデザインにすることなどがあります。
Webアクセシビリティは、技術的な課題を解決するだけでなく、社会全体の包摂性を促進する重要な要素です。適切なCMSの選定や継続的な改善を通じて、多くの人がデジタル情報に平等にアクセスできる環境の整備が求められています。

企業におけるWebアクセシビリティ対応のメリット
デバイスやユーザー・利用環境などの様々な多様性の人々が利用でき、潜在的な顧客層が増えユーザー層の拡大に繋がります。アクセシビリティに対応したWebサイトは、全てのユーザーにとって使いやすく、満足度の向上につながり、ユーザー体験(UX)の向上になります。また、社会的責任を果たす企業としての評価が高まり、ブランドイメージが強化されます。
また、日本を含め世界的にWebアクセシビリティ対応が進んでいることもあり、法規制に対応することで、将来的な法的リスクを回避できます。
さらに、アクセシビリティ対応はSEO対策とも結びつき、検索順位の向上が期待でき、すべてのユーザーにとって使いやすいサイトになることでユーザビリティの向上が期待できます。
早めに対応に取り組んでおくことで、長期的には、アクセシビリティ対応による運用・保守コストの削減が見込めます。
そして、アクセシビリティ対応をきっかけに、新しい技術やサービスの開発が進む可能性がありイノベーションの促進になることもあり、アクセシビリティを強化することで、競合他社との差別化が図れます。
障害のある従業員を含め、すべての従業員が利用しやすい環境が提供され、従業員満足度(EX)の向上が見込めます。
とりわけ、多言語サイトなど、日本国外にも情報を発信している場合は、国際的なアクセシビリティ基準に対応することで、海外市場でも展開しやすくなります。
これらのメリットを享受することで、Webアクセシビリティ対応は企業の成長や持続可能性に貢献します。

Webアクセシビリティはデジタル時代における必須対応
デジタルトランスフォーメーションが進む現代において、Webサイトは企業の重要な顧客接点です。しかし、多くの企業がWebアクセシビリティの重要性を見落としがちです。アクセシビリティ対応は社会的責任を果たすだけでなく、ビジネスにおいても重要な戦略的投資となります。

CMSとアクセシビリティ
Webアクセシビリティ対応において、適切なCMS(コンテンツ管理システム)の選択は非常に重要です。アクセシビリティ対応を支援するCMSを導入することで、次のような利点が得られます。
CMSにアクセシビリティ機能が実装されていれば、サイト全体で統一された対応が可能となり一貫性のある対応が出来ます。また、アクセシビリティチェック機能が備わっているCMSを使えば、コンテンツ作成時にリアルタイムでチェックでき、効率よく運用できます。そして、後から対応するよりも、初期段階でアクセシビリティを考慮することで、長期的なコスト削減につながります。

まとめ
Webアクセシビリティ対応は、企業にとってもはや選択肢ではなく、必須の課題です。適切なCMSの導入は、アクセシビリティ対応に取り組むための重要な第一歩です。Webアクセシビリティに対応したCMSを導入することで、より包括的で効果的なWebプレゼンスを確立し、より多くの顧客にリーチできるようになります。
vibit CMSは代替テキストの提供の機能があり、ウェブアクセシビリティ(JIS X 8341-3:2016)ガイドラインに準拠したサイト制作が可能です。
デジタル時代において、アクセシビリティ対応はビジネス成功の鍵です。今こそ、企業はアクセシビリティを見据えた取り組みを始めるべき時でしょう。

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